Columnコラム

メタボリックシンドローム

2024.05.01

今回はメタボリックシンドロームについてご紹介します。頻繁にテレビや雑誌で紹介されているので、ご存じの方も多いと思います。
 
メタボリックシンドロームは、肥満に、血糖異常、脂質異常、高血圧などが重なって、心筋梗塞や脳卒中などが起きやすくなっている状態をいいます。生活習慣病の全段階ともいわれます。内臓脂肪症候群ともいわれていますが、肥満であっても内臓脂肪タイプでなければ、メタボリックシンドロームとは言えません。内臓脂肪は、インスリンによって血糖値が下がりにくくなるなど、様々な代謝異常を起こします。日本人は欧米人よりも内臓脂肪がたまりやすいと言われています。
 
メタボリックシンドロームになると、動脈硬化が進み、糖尿病、心疾患や脳血管疾患など命にかかわる病気にかかる可能性が高まりますので、健康を守るために解消する必要があります。
 
・メタボリックシンドロームの診断基準
腹囲 男性85cm以上、女性90cm以上
血圧 130/85mmkg以上
空腹時血糖 110mg/dl以上
中性脂肪 150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満
 
内臓脂肪に高血圧、高血糖、脂質異常のどれか2つ以上ある場合をメタボリックシンドロームと言います。
 
・肥満の目安
肥満の目安としてBMIがあります。以下を参考にしてください。
 
体重(kg)÷身長(m)の2乗=BMI指数
 
低体重   18.5未満
普通体重  18.5以上25未満
肥満    25以上
 
・メタボリックシンドロームの予防と治療
メタボリックシンドロームの予防や治療は内臓脂肪が原因ですので、基本的に減量することが必要です。そのためには食事療法と運動療法が重要となります。
 
野菜を中心とした食生活を送り、バランスのとれた食事を心掛けてください。良く噛んで食べることも大切です。カロリーの摂りすぎにもご注意ください。腹八分の食事が良いと言われています。また寝る前に食べたり、間食したり、お菓子を食べるなどは極力控えましょう。アルコールや喫煙も悪影響が言われていますので控えましょう。
 
運動はウォーキングのような有酸素運動など、毎日続けていける運動を続けましょう。基礎代謝を上げるためにも、筋トレなども効果的です。無理をすると関節を痛めるので、やり過ぎには注意が必要です。また普段の生活でもエレベーターを使わず階段を使うなど、できるだけ歩くことを心掛けましょう。
 
健康診断を受けていない人は、近くの病院でまずは定期的に健診を受けるようにしましょう。
 
 
わからないこと、質問したいことなどありましたら、薬剤師にお気軽にご相談ください。

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