Columnコラム

フレイル

2024.06.01

今回はフレイルについてご紹介します。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、最近話題となっている言葉です。
 
フレイルは年齢にともなって、心や体が衰えていく状態をいいます。健康な状態と介護になる状態の間ぐらいの状態をいいます。フレイルはFrailty(虚弱)という言葉から来ています。
年齢とともに筋力が低下するとあまり活動しなくなり、食欲も減るので、さらに筋力が減り、食事量も減るといったような悪循環がフレイルを引き起こします。
 
フレイルは引きこもりなどの社会的要素、筋力低下などの身体的要素、認知症など精神的要素などによって引き起こされると考えられていますので、予防することが大切です。
先日紹介したロコモティブシンドロームもフレイルを引き起こす一つの要因です。
フレイルになると徐々に介護状態になってしまうので、早目の治療、予防を行い、健康を維持しましょう。
 
・予防方法
持病がある場合は、まずは悪化させないようにしましょう。持病が悪化すると体を動かすことが少なくなり、身体機能が低下する可能性が高まります。かかりつけの医師に相談して、適切な治療を行いましょう。
 
運動することも大切です。日々の生活の中でできるだけ運動習慣を作りましょう。
朝にウォーキングしたり、出来る限り移動で歩くなどすることにより、足腰の筋力が低下することを防ぎましょう。可能であれば筋トレをするなど、無理のないように努力していくことも良いことです。
 
食が細くならないようにバランスよく食事を摂り、必要なカロリーを摂ることも大切です。一度食事を見直してみましょう。
 
地域の人と交流するなど、社会的につながりを持ち、孤立しないことも大切です。家族や友人などとコミュニケーションをとることも大切です。趣味やボランティアに参加する事も良いことです。
 
感染症にかかると高齢者の人は入院することもあり、身体機能が低下してしまう恐れもあります。普段から感染症予防を心掛けましょう。
 
 
健康寿命を延ばすことで家族に迷惑をかけず、豊かな老後の生活を送ることができます。是非、この機会に日々の生活習慣を見直してみてください。
 
その他に気になることや、聞きたいことがありましたら、薬剤師まで相談して下さい。

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