Columnコラム

水虫

2024.07.01

今回は水虫についてご紹介します。ご存じの方も多いと思いますが、一度ご参照ください。
 
水虫は白癬菌というカビが足の皮膚に感染することで発症します。白癬菌はもともと土壌に生息していましたが、人間の皮膚の中でも繁殖し、皮膚の中のケラチンを栄養として住み着いてしまいます。皮膚の奥底で繁殖するので、治療して完治するまでに数ヵ月など、かなりの時間がかかります。水虫はだけでなく、や、などでも繁殖することがあります。
 
水虫は水虫にかかっている人と接触するとすぐに移るということはありません。なぜなら白癬菌は皮膚の奥にいるからです。しかし、蒸れた状態でいると、中の白癬菌が増殖してくるので感染する可能性が高まりますので注意が必要です。
 
水虫は高温多湿を好むので、夏場や梅雨の時期に増える傾向があります。逆に寒さや乾燥には弱いので、冬には減る傾向があります。
 
・症状
皮膚が白くなったり、小さなブツブツができたり、皮がむけたりします。指の間がジュクジュクしたりします。痒みが出る人もいますが、ほとんどの場合では痒みはありません。
爪に感染した場合は爪が白くなったり、厚くなり、ボロボロとれることもあります。
気になる方は一度専門の医師に診せて、検査してもらってください。
 
・治療
水虫に似た症状の他の皮膚炎もありますので、専門の医師に診せるようにしましょう。
水虫の薬は、抗真菌薬の軟膏など様々な薬が出ていますので、医師の診断のもと処方してもらってください。白癬菌は患部以外にも広がっていることがあるので、患部に薬を塗る時は広めに塗りましょう。
水虫は薬による治療を根気強く続けることが大切です。治療には時間がかかるので、治ったと思っても医師に確認するまでは治療を止めないようにしましょう。
水虫も治療しないと重症化する例もでていますので、侮らずにきちんと治療する必要があります。
 
・予防
帰宅後は足を洗うなど、患部はできるだけ清潔に保つようにしてください。強くこすって洗うと皮膚を傷つけて、白癬菌が中に入ってしまいます。優しく石鹸で洗うようにしてください。
患部はできるだけ乾燥させるようにした方がいいので、さらすようにして蒸れないようにしてください。家ではマットやスリッパなどでは一緒に使わないようにし、スリッパについては個人のスリッパを用意しましょう。
 
 
その他に気になることや質問したいことなどがありましたら、薬剤師にご相談ください。